体の不思議

上の息子が1・2年前、学校の血液検査で「貧血」と言われた。

当時は、少しナチュラルフーズも取り入れていたし、魚食ではあったけれど、お肉は子供達が喜ぶので大量に食卓に上っていたし、根野菜や豆は今ほどたくさんはなかった。
朝昼夜と、お茶代わりに牛乳を飲んでいた息子・・・・。

こう結果が出ると、虫歯と同じで、外部の医療機関に、プリントを持って、「貧血なんです~」と行かなくてはならない。
今思えば、その時の小児科の先生のお陰なんだと思う・・・食を本当の意味でちゃんと考えるようになったきっかけは・・・・・。
子供の1週間の食事のメニューを見て、すかさず・・・
「牛乳飲ませすぎですね、なんでもほどほど・・・・たくさん与えればいいというものではないですよ。牛乳の与えすぎはカルシウム不足を招くのです。とりすぎると吸収が悪くなるものなんですよ。あまり知られていないですけどね・・・・・。」
と、指導された。

養護の先生や学校の先生、周囲の人たちからは貧血なら・・・と、牛乳やレバー、赤身のお肉を食べさせるといいと聞いていたのに・・・。
その先生は、その方法を全て却下した。
そして、とりあえず、牛乳を給食の時以外は飲まないように、と言われた。

ここで、前からモヤモヤしていた「食」に関する疑問が噴出してきた。
そもそも、自分も妊娠中に、栄養指導の先生の言う事を聞けば聞くほど体調を悪くした経験があった。
でも、産科の主治医は上の小児科医よろしく、おおらかな人だったので、「テキトーでいいよ、きっちり守らなくてもね」と言う事を平気で言ってくれる人だったりした。
だから子供は2人とも自然分娩で出産できたんだけど・・・。
で、結果、これではいかん!と、猛勉強(?)をはじめた。
マクロビの本も、漢方の本も、図書館で栄養学に関する本もたくさん借りて、夜遅くまで調べたり読んだり・・・・・・なかなか納得できないところは付箋紙を貼って、また次に進む・・・。

大学の時のレポート提出にも似た調べ具合だった。
けど、卒論でもここまで熱心じゃなかったかもね・・・。
なにせ、子供の体のことですから・・・・。
管理栄養士にもこの勢いならなれるんでは???と思われるくらい熱心でした・・・。
親ばか????まあ、そんなところでしょう(笑)
でも、本当に面白かったので、一生懸命になれたのは言うまでもありません。

それから思い切った決断をした。
食べるとよいとされた、肉・レバー・牛乳の量をぐっと減らした。
豆、雑穀、麦、玄米は、必ずご飯の中にいれ、白米はまったく食べなくなった。いつも色付き(笑)
動物性のおかずもほぼ魚。
お肉の時はしゃぶしゃぶのように脂抜きをしたり、ごく少量に野菜をたっぷり添える、と言う形。
牛乳の代わりに豆乳や豆腐、おからなど・・・。
おもちを食べる時は、きな粉や海苔、そんなものを必ずまぶすように心がけた・・・。
3ヵ月後・・・・再検査をしにまた医療機関へ・・・。

あっさり治っていました。

食生活を変えて・・・今もまだ変えてる最中ですが・・・・めちゃくちゃご飯を食べていた息子の食欲がコントロールされてき始めました。
今もすごく食べますが、いわゆる、間食をあまりしないのです。
たとえ、お菓子をテーブルに出していても手を出さない・・・。
どうも、腹持ちがいいらしい。
ちょっと前まで、手当たり次第、食べ物なら何でもそこにあれば口に入れるという感じでした。

そして、下ネタで失礼!なのですが・・・。
おならが臭くない!
これはうちの家族全員に言えることなのです。

だから、外食などで、お肉を食べたり、この間のように旅行で和食といえど、いつもと違う食材を食べた後、しばらくは、おならの数も増え、ニオイもかなり臭い!
モチロン、排泄物も悪臭を漂わせます。
我が家ではこのニオイは「犯罪」扱いです。
トイレの回数自体、とってもランダムになります。
通常の食生活に戻し、3日もすればほぼ元に戻っていますけどね・・・。

いつも疲れ気味だった息子が、元気に動くようになり、イライラが減り、美味しく食事をとっている姿を見るにつけ、「食事」って、「栄養」って何?と思います。
白目が少し青がかっていたのが真っ白くなり、夜深く眠り、次の日に疲れを残さなくなった。
傷の直りが早くなり、髪の伸びるのも早くなった。

でも、お肉を全然食べないと言うわけではなく、ちゃんとメニューに入っています。
それも「おいしい」と言って食べます。
彼らが欲している栄養素はお肉の中にもあるようです。
ただ、調理方法や付け添えの野菜の量も種類もすっかり変わりました。

本当のナチュラルライフは、こうやって、「何かおかしいぞ???」と思ったら、その感性を大切にして、体に聞きながら、ゆっくり環境を体にあわせて変えてあげることなんじゃないかと思います。
「これはいけない!」「あれはいい!」と、頭でっかちに考えて、無理やり取り上げたり、押し付けたりしても、それでは何もいいことは生み出さない気がします。
短気な私が、こういう生活をはじめて、少しだけ気が長くなったかな、と思います。子供を叱る回数が減ってるところを見るとね・・・(笑)

下の子のアトピーと食生活、その他のケアについてはまたの機会に。
こっちは、貧血ではなく、逆にちょっと肥満気味。やったケアも数知れず・・・。
長いブログになりそうです。