6月19日(月)私たちは星を食べている

太陽食、という言葉がある。

光合成によって太陽エネルギーを取り込む植物も、
それを食べて植物からエネルギーを得ている動物も、
またそれを食べて動物からエネルギーを得ている動物も、
結局、元はといえば太陽を食べているから太陽食。

地球食、という言葉もある。

深海の底、噴き出す海底火山の周りで、
化学合成により、地球のエネルギーだけで生きる生き物が見つかって、
そうかー、地球を食べるというのも有りなんだと、皆びっくりした。

これを延長して考えると、活動的な惑星や衛星には、
恒星からのエネルギー条件が適当かどうかにかかわらず、
惑星食を行っている生き物がいる可能性がある。

もはやそれは、植物でも動物でもなく。
私たちのよく知っている、
生き物のカテゴリーに当てはめるのはむずかしいだろう。

限りある資源を食べる、という意味では、
惑星食の生き物の繁栄できるスパンは、
確実に恒星食よりも短い。

生物個体の一生の時間に比べると、
あまりにも圧倒的な星の時間のことなので、
どちらも永遠のように思えてしまうけれど。

夕食のじゃがいも。
小さな小さな、ものすごーく小さな、
太陽のかけらに見えてくる。

いつものように、イタダキマスとつぶやいて、
それは料理をしてくれた人やお百姓さん、
じゃがいもさんそのものに対する御礼だけでなく、
星をいただく御礼でもあることに、
今日このとき気づく。

すごい。
大御馳走なんだなあ。