ふと、ラジオでK氏の出版した本の内容について語っていた。
「女性は創造を日々繰返している」
ああ、そうだな、と、思い当たる。
K氏はじめ、ラジオのパーソナリティの人たちは、食事を例にとっていた。
材料を集めてきて、料理という形あるものを創り、あっという間にその場から消え去るもの。
それでも女性達は、延々、太古の昔からそれを続けてきた・・・というハナシ・・・。
今時、女性だけが家事やってるわけじゃないですよ、なんて言う人もいるだろうけれど、今でも、大半、女性がやっている作業のひとつに違いないと思う。
それに・・・私は「秩序と混乱」も女性は鍵を握っていると思う。
ぐちゃぐちゃの家の中、掃除して片付けて、また生活ができるように整える。
崩されても崩されてもそれを繰返す。(これも、「女性差別よ!」なんて言われてしまう世の中かもしれない)女性は、人類の起源が本当はいつからか分からないけれど、その昔から家事というものをこなしてきた偉大な労働力だと思うのだ。
「女性同権」とか、「男女平等」と叫んでいる人たちにイマイチ同調できないのは、彼らは「労働」に差別をしているからだ。
社会でする仕事と、家庭の中でする仕事、それらに勝手に価値をつけ、こちらは重要、こちらはそうでもない、と、判断を下し、それによって家事をする女性は可愛そうで、男性に虐げられているという図式を作り上げた。
モチロン、本当に女性の人権を無視していたり、女性であるが故に、能力を評価されない場合はあって、そういうのは是正していくべきだと思っている。
いつも思うのだけど、ナイチンゲール出現前、「看護」という仕事は、下等な仕事であり、間違ってもまともな人間が選ぶような職業ではなかったという時代背景がある。
彼女が世の中の価値観を変え、有意義な仕事として立証し、今では世の中になくてはならない職業にしてしまった。
まさに、女性は「創造」主となり得るという素晴らしい話だと思うのだ。
それに引き換え、歴史上の有名な男どものやってきたことは、殺戮と破壊・・・。
ナポレオン然り、織田信長しかり・・・たくさんの人間を殺し、犠牲を踏みしだいて登りつめた人たちだ。彼らの事を、じゃあ嫌いなのか?と言われれば、カッコいいので嫌いではない。
でも、そういう一面もあると言う事は決して忘れない。
コロンブスが「大陸を発見」した偉大な人物なのか「先住民を殺戮し支配」した愚か者なのか・・・・どこまで行ってもその二局面を持ち合わせているのと同じだ。
太古の昔から、DNAがそうさせたのか、或いはそうしているうちに身に付けた特性なのか・・・・女性は粘り強く、そうして男性に破壊され、滅ぼされようとしても、またそこから創造していくパワーを持っている。
ある日を境にして、母親になるという急激な変化をも受け入れ、月の影響さえ体に受け、海や宇宙と鼓動を共にできるリズムを持っている。
だから、男どもは、女性を卑しめておきたかったのかもしれない。
人類が途絶えていないと言う事は、どんな状況におかれても、その時代、その状況がどれほど苦しくても、女性が命をつないできたからに他ならない。
そんな「female」と言う生き物達は、けれども、「male」がいなければ、命をつないでいく事ができない。
「male」「female」、一対でようやくひとつの、儚い生き物なのだ、ヒトなんて・・・。
この地球上で、氷河期がなければ、繁栄などありえなかった、種族のひとつでしかない。
恐竜達に勝って手に入れた繁栄では決してない。
「male」:「female」地球上のその保たれた比率には、きっと壮大な意味があるのだと思う。
結局別れて別々にやっていくことができない。
だから、人類ある限り、「破壊」と「創造」を繰返す事は止めない。
前向きな「破壊」と「創造」は、受け入れても、そうではないものはやはり受け入れがたい。
賢い男たちは気付いている。女性と言うものの持つ、偉大な力に。
それは、どんなに抑えられても、また気付くとにょきにょきと繁殖し、男たちの存在価値さえ脅かすものでもあるのかもしれない・・・本能的に・・・。
次に生まれ変わっても、女でいたいな、と思う。
太古の昔から与えられているその偉大な力を、この身に持っていることが何より、私はうれしく感じる。
次に生まれ変わっても、女性でいたいと願うのは、私ばかりではないと思う。
死んで灰になってもなお、地球の成分の一つとなって、宇宙と共にある。
ヒトの一生は、本当はヒトが意識で考えるよりも永久に近く、悠久に漂っているのかもしれない・・・。