6月18日(日)裏ノ畑ニ居マス

玄関ドアにメモを貼り、
にやにやしながら畑に行く。

夕方、宅配の荷物がいくつか届くことになっており、
呼び出してくれるように頼むメモだ。

すてきなフレーズ。

一度やってみたかったことだけど、
この地で叶うとは思わなかった。

まだ雨は降り出さず、
風で帽子が吹き飛びそうだが、
手入れは完遂できそうだ。

携帯が鳴る。
急いで戻ると宅配のお兄さんのびっくりした顔。
そりゃそうか。
ゴム長に麦わら帽子、タオルに軍手。
あー、あまり見かけないスタイルにて失礼。

昔は畑まで犬が呼びに来てくれたよ。
祖母の話を懐かしく思い出す。

今は携帯の電磁波に呼び出され、
家も菜園も道路も、
みんな都会仕様でせわしないけど、
ほんのちょっとだけ、
ままごとのようなモノ真似。

メモのところだけ、
時空はたゆたう。

ラララ、
雨ニモ負ケズ。
風ニモ負ケズ。