手続き

母が倒れてから、何度サインと捺印をしただろう。

母のリハビリに使うものだったり、リハビリそのものだったり・・・・とにかくもう、よく覚えてないくらいたくさんだ。

弟も同じくだ・・・・。
2人を合わせると、どの位何かを理解したのか・・・?

でも、それも急ぎのものはほぼ終わった。

いよいよ、母の退院時期ついての話をすることになった。
今月いっぱいは大丈夫、でも、その後、母が入る施設なり病院を本気で探さなくてはならない。

母の糖尿は、少しだけ軽くなった。
少しの投薬と食生活、定期的な検査をちゃんとやっていればそう恐いものでもなくなったのだ。

だから、良い施設を探すことがまず第一となった。ぶっちゃけ、母の入るのに最適な病院はないことはないけど、どこもいっぱいなのだ。
寝たきりの方を預かる病院はあるけど、それでは母はせっかく良くなってきているのに逆戻りだ。
そんなわけには行かない。
だから、施設に入り、そこから病院に通い、週末には自宅で過ごす・・・それが母も私たちも、精一杯の譲歩だ。

自宅でずっと見てあげれられない事は娘として少し後ろめたくもあり、情けなくもある。
けれど、全部自分で出来ないこともまた、認めなくてはならないことのひとつだ。
それほど万能な人間はいない。
優先順位を常につけながら、日々暮らしているのだから・・・・。
介護と仕事と育児、それを同じテンションで同じ時間帯にこなすなんて、私には無理。
どこかに無理のひずみが生まれて、きっとそれを直せなくて、いつか全部が崩壊する。

そんなわけにはいかなくて、やっぱりいろいろ組みなおしたり考え直したりして、やっとこういう結論にたどり着く。
大変なことかもしれないし、どうやれば一番いいのかはやっぱり手探り・・・・。
後でこうしとけばよかったとか、あそこはああしないといけなかった・・・なんてやっぱり思うのだろうけど、今、考えることはこれが精一杯。

最優先すべきは、「これ以上だれも健康を害さないこと」ということ。
これが一番大切だと思う。

母のことだけを考えることが出来なくて申し訳ないけれど、みんな私には大切なのだ。
だから、これでとりあえずは勘弁してね。

うまく行くように、さあ、明日は介護認定の日。