映画

久し振りに映画に行った。

めちゃくちゃ晴れてる日を見繕って・・・。
そうすれば、みんな外に行ってるから少しは空いてるかと思って・・・。

それにしても、ネットで簡単に座席をリザーブできるなんて、いい世の中になったものだ。

何の映画に行ったかというと・・・・。
流行からだいぶ過ぎ去った「子ぎつねヘレン」。

あまり私は行きたくなかったけど、子供達が言うのだから仕方ない・・・。
だって、反則だよね~。

目の見えないキタキツネ・・・・最後には死んでしまうわけで・・・・
「ほれ、泣け、やれ、泣け」
「泣いてしまいやがれ~」
と、言われてるような気さえします^_^;結果、当然・・・家族全員だだ泣きでしたわ~(T_T)

でも、なんて言うか、人間以外の動物っていうのは、「死」を受け入れることがうまいと思う。
いや、人間がいさぎ悪いと言ったほうがいいのかな・・・。

いつも精一杯生きている、特に野生の生物は、死に行く時も悔いがないような気さえする。
小学生の時、動物は過去を記憶するのが人より下手だから、過去を振り返ったりしないという人もいるけど、私はそうは思わなかった。
前に進むことしか考えないから思い出す必要がないのだと思う。
危険とか、美味しいえさとか、生きていく必要に迫られた記憶だけ、いつも取り出せるところに置いておいて、あとは、しっかりしまっておいてるような・・・・。

歳をとればとるほど、「人間に生まれて幸せ」と思えなくなってくる・・・。
一生懸命生きなくても「生かされ」、ふざけたことをしても「守られる」。
規則も何もない野生の世界では、自然の中で生まれた歴然とした「ルール」があって、そこには「情状酌量」の余地もなければ、「恩赦」もないから、ただ、必死に生きている。
肉食動物に食べられる草食動物は、絶命のその瞬間まで、一生懸命だし、食べられる自分が「かわいそう」だとか「哀れ」だとか・・・たとえ感情があってもそんなことは思わないだろう。
一生懸命生きて尽きる命はあまりに鮮やかで、私なんかとは比べるべくもない。

やたら、出演者のナレーションがうるさくて、現実はそんなことないんじゃないの?と思わせるところもあった。

あのきつねが幸せだったか不幸だったかなんて、だから、幸せだったに違いないんだって思う。
どんな状況でも、一生懸命生きて、寿命が尽きて死んでいった命は、ひとつも不幸なことはないんだと思う。

親には見捨てられたけど、代わりの少年が育てたのだから。
きつねにはそっちがお母さんだったに違いない。

ちなみに、のんちゃんが本当に行きたかった映画って・・・?
「クレヨンしんちゃん」か「ガメラ」なのよね、今回の場合・・・。

基本的に映画はとことん、リアリテイを追求したものか、もしくは徹底的にフィクションが好き(^_^)
ま、それより何より、空いててよかった、映画館。