6月14日(水)美は美ゆえに抗いがたく

3時間ほど重曹生活について講義を、
という話だったので、
いつもより突っ込んで話ができるなと、
頭の中を紹介したいエピソードでいっぱいにして、
会場へうかがう。

アートフラワー、料理、家具、写真、菓子など、
皆、それぞれの分野のプロの方々。
それぞれの職場で重曹のひとつ、ふたつの役割とは出合っており、
しかしそれ以外の、家庭での使い方は意外に知らないとのことだった。

重曹の性質や歴史、地球環境や生物との関わりを話し、
それらを含めた自然物質の具体的な使い方のところでは、
矢継ぎ早に質問が飛ぶ。

CPPスタッフのみなさんでサーブしてくれた、
重曹のクッキーやレモンソーダ水、ひえのタルトなどの、
楽しいおやつにも助けられて会を終了する。

あれから、素朴ということ、原理ということ、フィソロフィーということと、
そこに洗練を加えた優雅な世界をどのように融合するか、考えている。
おそらくカギはシンプリシティにあるけれど、半端な表現では、
どちらの世界にも真にコミットできまい、と。

まずは世界中のあらゆる美に対して、
もっと出会い、もっとセンシティブになることを、
一等緊急の、そしてこれからの、長い課題にしようと思い、
しとしとと過ごす夜中の時間なり。