意外な攻撃と防御を考える・・・

いるものなんだな・・・・やっぱ、はらわた煮えくり返る人というのは・・・。

今日は随分な言葉を聞いて、おばあちゃんがショックを受けた。

うちの母はおしゃべり好きだった。一言で言うと「サザエさん」みたいな感じだった。
そこがうちの父には気に入らなかったようなのだけど、まあ、そういう母だった。
にぎやかで、少々考えが浅い(おお、さすが私の母!)ところがあるけど、さほど嫌味なところはない。
裏のない人だった。(私と同じ、単純な人間よ~)

その母が、言語中枢を痛め、話せなくなったことに対して

「あんまり喋っていたから、神様が喋れなくしたのだ。あなたもおしゃべりが過ぎるとああなるよ」と、○○さんに私は言われた・・・・。

と、こんな意味合いのことを、讃岐弁で語るわけなのだ。
「あんまりしゃべっじょったけん、かみさんがしゃべれんようにしたんで。あんたもあんまりしゃべっじょったらあなんなるでぇ」(県外人には意味不明だね、こりゃ・・・)私は、わりとそう言うことを言われても平気なのだけど、おばあちゃんはそうは行かなくて、精神的にショックを受けてしまった。
まあ、それをわざわざ当事者の家の人に言う人もどうかと思うんだけどね・・・・。
だから、私はその人にも腹が立った。

でも、人の不幸が蜜の味って人は本当にいるのだなあ・・・としみじみなんとかわいそうな人達だろうと思う。
そう言う人達に、本当の友達や心を許せる人が周囲にいるとは思えないからだ。

また、もう一人、しつっこくお見舞いに行きたいと懇願する人がいる。
勿論、善意ではなく、晒し者的に母を見るためなのだけど・・・。
以前もご近所で入院された方のことを面白おかしく語ってられた・・・・。
そんなことを話すための場所ではないところで・・・。
私がたまらず、いぶかしい表情をすると、ますます大きな声で、こちらに向き直って話すのだからたまらない。
「管が何本もひっついとってな、もう、おしっこのパックもついとった。もうあれは長うないな・・・・云々・・・」
そんなことを平気で人前で話す。
(あ、でも、話されていた当人は元気に退院してきたけどね。今もよくわんこのお散歩で会います!)

私はこそっと携帯をいじってアラームを鳴らし、いかにも今電話がかかってきました的なふりをして席を外し、次にそこに戻った時には、別の席に着いた。
それほど嫌なタイプの人だった。
私から見れば、入院してる方達より、あなたのほうがよほど珍しい生物ですけどね・・・お気づきではないようですけど・・・・夫婦揃って、すばらしい生き方です。

そんなに見たければ見に行けばいい。
家族の私たちの制止を振り切って。
そして、どんなに惨めか、どんなに悲しい状態かを面白おかしく語ればいい。

私は、全然、そんなことには負けない。
私の目には、懸命リハビリをして、自分と、病気と戦ってる母を惨めとも悲しいとも思わない。
そんな母を手助けし、少しでも良くなってもらって、生きてる喜びを味わって欲しいと思っている。
母は、そういう子供達に私たちを育てたのだ。
「困ってる人は手助けしてあげなさい」
よくそう言っていた。
私が困っている時も、お母さんもおばあちゃんも、よく助けてくれた。
だから、今度は私が助けたいと、ただ純粋に思っただけなのだ。
でもなあ・・・おばあちゃんはショックなんだろうな・・。
どうやって慰めようかと、心が痛む。

心無い人が隣に住んでるってのは、なかなかに油断できない。その人たちのコミュニテイ自体もババ色なので、本当に参る。
常に、人の噂話に花を咲かせているので、もう、私にはまるっきりついていけない世界なのよ・・・正直・・・。
以前、一度、地域のイベントで一緒に料理を作ることになって、実際作ってたんだけど、「あんたのところのご主人の仕事はなんな?社長さんなんやろ?なにしょんな?」
「さあ、家で仕事の話なんてしないんで」
「あんたもなんかえらい仕事しょんやろ?夫婦でいそがしいんな?」
・・・という感じで、常に何事かを聞き出そうとしている。

ここに越してきてからしばらくは、私はよく徹夜で原稿を書いていたり、主人の帰りが明け方と言うこともあった為、近いうちに離婚するとか、子供がグレて、どうしようもない家庭になると噂されていたらしい。

まあ、私は結婚も遅かったので、それもいろいろ言われていたし、したらしたで、腰が細いから子供は産めないとか、産んだら産んだで、男ばかりで、女が産めていない、バランスが悪いと、こう来るのでやってられない。
他人んちの家族計画はほっといて欲しいものだ・・・。
国政ならぬ、家庭内干渉はいかがなものかなあ・・・。

私のようにすっぱり無視して「私は私」と言えれば問題ないんだけど、それが出来ない年代なんだよね、おばあちゃんって・・・・。

どこかに書いたように、環境は最高。
住んでる人の何人かは???な地域です、ここって。
でも、そんなにも、絵に描いたように珍しい人がいるので、サファリパーク的に見に来たい方はどうぞ。

さてさて、また何か美味しいスープでも作って、子供達とおばあちゃんとで食べよう。
そうすれば、元気もでるかな?