やさしいプレゼント

知る人は知る、あのブランドしょうゆ!
優しい肌触りと、少々奇抜なアイデアのジャケットです。

今週、2人の親しい友人から、プレゼントをもらった。
ちょっとばかり・・・いやかなりかな・・・辛いことがあって、凹んでいたから・・・。

結婚前から知っていて、とても心配してくれていた人から静かにおしょうゆが、届いた。
私が動けないだろうと、主人にわざわざ持たせてくれた。
押し付けがましくなく、シャイな人柄そのままに、「体だけは気をつけてね」と、コメントを添えて・・・・。
中途半端に少しだけ、前のしょうゆが残っていたので、ようやく今日、夕食の刺身につけるために封を切る。
それは優しく、美味しく、内側から私や家族の体にしみこんでいった。
それでなくても、食欲大魔神の子供達はもとより、おばあちゃんまでが、いつもよりついついたくさん食べてしまうほどだった。
優しい味と、心使いをありがとう。家族までうれしくなりました。
「食は大切」そんな簡単なことも、ついつい忘れそうな私にそれを思い出させてくれました。
いろいろあるからこそ、気をつけなくてはならないのですものね。
自分の体をいたわると言うこと、きちんと守ります。
それなくして、これから先は渡っていけないのですものね・・・。
また、時々、泣き言を言いに行きます。
その時はよろしく。

そして、この21日に一緒に「うさとの服」の展示会に行くはずだった友人から今日、密かに小包が届いていた。
あることがあって、どうしても行けなくなってしまったから、やむなく直前にキャンセルした約束だった。
彼女とは、子供が幼稚園に入ってよりのお付き合い。
子供が卒園しても、転勤しても、それでもずっと友達でいられる、そう言う人だ。
いつも、意外な切り口の発言で、深刻なことや腹の立つことをスパスパと鮮やかに切り裂いて、道を作ることの出来る人だ。
開くと入っていたのは写真のジャケット。
彼女は、行けなくなってしまった私を思いやって、自分1人で行き、そして、私を思いやり、たくさん色々考えて、これを選んでくれたのだ。
ただの知人なら、どんな事情があろうとも、約束を破られただけで気分が悪いと思うのに、そういう浅いレベルでなく付き合っていける人なのだとつくずく思い知る。
うわさに違わず、柔らかな触り心地と着心地は、外側から私をふんわりと包んでくれた。
コットンって、本当に優しい繊維だったのだと、しみじみ思う・・・。
ありがとう、涙が出るほどうれしかったです。このプレゼントを見つめつつ、思う・・・。
私のことを分かってなければ、このプレゼントはない。
心の底から、友人に感謝する。
今の私を間違いなく、支えるものを心得ていてくれて・・・。
いつも、いつも、こうして周囲の人達に支えられて、生かされている。
「金・金・金」の世の中で、それ以外のものに本当は支えられている。
つくづく、お金と言うのは第三者的に「これくらいの対価」というものでしかないのだと思う。
このプレゼントの中に込められた、友人の優しさは、経済とはなんの関係もないところで発生して、私にステキな思いを届けてくれた。
「お金で買えないものはない」
そうだね、この世のものはお金で買えないものはないんだね。
でも、友情や、信頼、それは、「お金だけ」でも手に入らないものだよ。
時間や他愛ない話の中で芽生えて、育って、そして気づいたら、根を張って、私という所在無いくらいひょろひょろした存在をしっかり支えてくれている。

少し落ち着いたら、お手紙を書こう。
待っていてね。
とりあえず、ここでありがとう。
優しい心遣いを、誰かに話したかったので・・・。
そして、私は大丈夫、と伝えたかったので・・・。