以前、スタッフトークで話題になった、辰己さんの本を買った。
買ったのは2・3日前なんだけど、ようやく全編通してDVDを見て、堪能した。
実は、紹介されるまで、名前を覚えていなくて、よくよく調べると、この方の本を1冊、私は持っていた。
何年も前に買った本だったけれど・・・。
当時の私は、読みはしたが、実践はしていなかったようだ・・・本が汚れていないもの・・・。
食材に手をかけ、すばらしいスープという完全食品に仕上げていく様は、「プロ」以外の何者でもない。
「美味しい」だけではない、その料理は、体の中で健康を形作ってくれる。
毎日口にするものを、これほどまでに手間ひま、そして時間と愛情をかければ、もう、それだけでフルコースだと思う。
最近、スタッフの一人から「取り入れることより、必要のないものは摂らないほうが調子がいい」という言葉を聞いて、なるほど・・・そのとおり・・と思った。
だいぶ、ヒーリングが上手になって、自分の体に必要なものを見分けることが出来るようになってきた。
必要のないモノも・・・。
それは「好き嫌い」というものとは全然違っていて、体が受け入れるものと、受け入れると負担がかかるもの・・・とに分かれる。
誰かにとって必要でも、私の体は拒絶するものがあるのだ・・・。
或いは、ほんの少しだけで、たくさんはいらないものもある・・・。
また、調理法によって、生ではだめでも火を通すと途端に体が喜ぶものや、その逆。
家族はそんな私につき合わされてるに過ぎないけれど(他人のまではヒーリングできない・・・)、それでも、以前より随分体の調子がよくなってきている。
今、一番恐怖を感じている食べものは・・・「肉」。
どうしてって?
いつもは、コープの共同購入で買っている私だけれど、先日、足りなくなって、でも、どうしてもシチューを作りたくなって、スーパーでごく普通にパックされているものを購入した。
そして、いつもの手順で、いつものように作ったら・・・子供が美味しくないという・・・。
まず、生煮えみたいで噛んでも歯ごたえがないという。
もちろん、しっかり火は通っているのですけどね。
そして、歯医者の味がするというのだ・・・。
「そんなはずは・・・・」
と思って、私も口に入れてみると、なるほど・・・恐らく、味覚が鋭敏でない人には分からないかもしれないし、カレーだったら私達も気付かなかったかもしれないくらいかすかにだけれど、薬っぽい味がする。
これは、漬け込みに使うハーブなんかとはまったく違うものだ・・・。
よくぞ、これを嗅ぎつけたものだ、と思うのだけど、それが気になり始めると、確かに食は進まなくなってしまった・・・。
まったく残飯が出なくなった我が家には珍しく、鍋1杯分、シチューを残してしまった。
3回に分けて、肉だけ取り分けてねねに食べてもらったけれど・・・・・。
結局、それからあわてて作ったワカメのおすましと、生野菜を塩で揉んだ即席サラダ、と、メニューは変更。
焼き魚はすっかり冷めてしまったけれど、そのほうが美味しいと、子供はパクパク食べた・・・おかわりをして・・・。
あの臭い肉はなんだったのか・・・?
でも、2度と食べたくない。
子供にも食べさせたくない。
手をかけなくても安全な素材でできた料理のほうが、時間をかけても毒(?)を入れた料理を食べるよりは、うちの子にとってはましなのだろう・・・。(シチュー、時間かけたのに・・・(T_T))
辰己さんの料理は、無駄と無理のない時間をかけた料理だ。
スペアリブを3日かけて仕込んで寝かせているところあたり、ちょっとナチュクリに通じるし、辰己さんの調理器具が、ホーローが多いところもとても近しい感覚を持ってしまう。
辰己さんのメニューを実践しようと考えると、仕込みその他があるので、大体1週間のメニューが決まってくる・・・。
結局、忙しい生活の中でもスローライフが楽しめるというわけだ。
食べてみたい料理って何?
「辰己さんのスープ」
家族に食べさせたい料理って何?
「辰己さんのスープ」
さて、仕込みをしましょうか?