精油との付き合い方

再び、この精油というものを使い始めたのは、ナチュラルクリーニングを始めてから・・・・。
いつでもどこでも、咳が出る私には必携のニアウリ。ホホバで希釈しているので、すぐに喉や鼻に塗れます。
えっ???捨ててしまうものに、そんな高価なものを入れるんですか?????と思ったのが私の最初の感想。
でも、「天使は清しき家に舞い降りる」の本の中で、カレンさんが精油についての自分なりの思いを綴っているところがあって、その部分を読んで、精油を使う意味を勉強させられた。
お掃除に使うのは、なるほど、その殺菌作用や静菌作用を利用しているだけ・・・・もともと自然のもの、お掃除に使ってもまた自然の中に戻っていくという当たり前のことに深く頷いたのだ。
(勘のいいこのブログを訪れてくれた人は分かると思うけど、合成洗剤はこの逆ね・・・・人工的なものだから、自然に戻るまでに負荷がかなりかかる・・・・)

まあ、いいお値段のする、精油ではあるけれど、市販のスプレー洗剤が数百円という事を考えれば、1滴100円ほどの精油に重曹やビネガーをプラスしてもお値段はさほど変わらない。
変わらないのに、ゴミは出ないし、買いに行かなくてもいい。
洗剤の棚の前で裏の細かな文字を読み、自分の家の素材の確認をして、それからようやくカゴに入れてレジに進む。
そんな事が実は煩わしい事だったと、しなくなってから気がつく。

最初は、ラベンダー・・・一通り色々なものに使い、それから種類を増やしていった。
この頃には、掃除だけでなく、コスメや石鹸、その他のところにも精油を使うようになっていて、消費量もぐんと増えた。
でも、すでに市販品をほとんど購入する事がなくなっていたので、意外にも出費はかさんでいない。そして、何冊も、気がついたら、アロマ関係の実用書を買っていた。
毎日使っていると、自然に効能を覚え、使い回しが上手になり、無駄もなくなる。

些細なマイナートラブルは、このアロマが一手に引き受けてくれるので、病院に通う回数もぐっと減り、自分ばかりでなく、家族にも使用するようになった。

例えば、子供の擦り傷や切り傷・・・。
直接塗れる、ラベンダーかティーツリーを使えば・・・
さっと水でホコリなど、固形の汚れを落とすと、精油を1滴すり込んでおく。
耳が、なんだか中耳炎っぽいと思ったら、綿棒に染み込ませて、くるりと耳の中に塗る。
風邪気味だと思えば、各リンパ節や、鼻、耳などに朝・昼・夜と、1滴ずつ垂らし3日もすればたいていの風邪は屈服する。
これも頂き物。オレンジの精油と一緒に、数年前頂きました。もちろん現役。台所で働いています。

そう、精油は、ありきたりだけど、私たちの免疫力を確実に上げてくれて、治ろうとする力、ウイルスと戦おうとする力を支えてくれる。

植物という、地球の与えてくれた力をほんの少し借りるだけで、こんなにも元気でいられる自分に少々驚きながら・・・。
家族も、最初は、この得体の分からない液体・・・しかもきつくて臭い液体(希釈して使うのだから、凝縮された状態では当たり前だけど・・・)を使う事に少々反発していた。

でも、色々なシーンで使い始めたこの「精油~エッセンシャルオイル」のパワーを少しずつ体感する事によって、あれ?と思うようになった。
そして、最近では、風邪をひきはじめたり、花粉の季節になりそうになると、相方は、「MY エッセンシャルオイル」を持ち歩き、いつでもどこでもたらりと1滴垂らして、その計り知れない恩恵に浴することとなった。

だから、男の人には珍しく、精油と市販の人工香料の違いや、ラベンダーとティーツリーはちゃんと嗅ぎ分けることの出来る人なのだ。

肌・髪・口・・・それらに触れる全てのものを作っている自分という存在・・・それはもう、当たり前になった。
「え?そんなもの買ってるの?自分でツ・ク・ラ・ナ・イ・ノ?遅れてるわね~」
なーんて、言ってみたいものだ。

もちろん、それを夢のまた夢、で終わらせるつもりなんてさらさらないけどね。