アロマとの出会い

この、エッセンシャルオイルというものに始めて触れたのは大学生のとき・・・。
お持ち歩き用「MY エッセンシャルオイル」と、りらっくま!
私は神戸の大学に通ってたんだけど、友人の一人がアルバイトで、異人館の中のひとつ、「香りの館」で勤めていた。
ひやかしがてら、高松から出てきた友人を観光案内してそこを訪れた時、初めて、その小瓶を手にした。
自分の好みの香りが作れると言うことだった。
でも、どれも、あまり好きにはなれず、友人だけが自分の香水を作り、私は遠慮した。

「ただのニオイじゃなくて、色々なことに効くのよ・・・」と友人は言ったが、その頃の私はまるきり信用していなかったし、その小瓶のニオイがあまりに強烈で、こんな臭いもの、とても身につける気にはならなかった。
もともと、あまり香水なんかは好きなほうではなかったし、「香りもの」にまったく興味がなかったから、その話は忘れてしまっていた。
「アロマテラピー」という単語だけ、頭に残っていた。次に出会ったのは、社会人になってから。
仕事やなんやかやで、すっかり体調を崩して、精神的にもかなり落込んだことがあった。
そんな時、私を心配した高校のときからの友人が、プレゼントだと言って、アロマランプとロウソク、そして精油を2本プレゼントしてくれたのだ。
使い方や簡単な効能を書いた本も一緒に貸してくれた。
その時もらったアロマランプ。まだまだ現役です。今の季節、大活躍してます^m^

元来、乱読派で、活字を読むのは好きだったので、あっという間に読み終え、本当にそんなことができるのかしらと、疑いつつ、その小瓶を手に取った。
そこには、ストレスを取り去る作用があったり、安眠できたり、まるで、お薬のように効くのに、副作用はほとんどない。
そんな魔法のような不思議な液体。
植物から、ただ抽出したエキスを集めただけ・・・。
そのいろいろな種類の植物によって作用が違うそうなのだ・・・。
茶色い小さな遮光ビンに、小さなラベルが張ってある。
シンプルで、スッキリしたデザインのそのラベルにはラベンダーと書いてあった。
その花のことも良く知らないけれど、まずはアロマランプに垂らしてみた。
すぐに香りが広がり、嫌なニオイだと思っていたその香りは、ほんの1滴が部屋中に拡散すると、穏やかな、優しい香りへと変わっていた。
心が少し和んだ気がして、それはお風呂にも使えると書いてあったので、私は入浴のたび、垂らしていた。
10日ばかり続けていた時、うっかりお風呂場で落としてビンを割ってしまい、まだたくさん残っていた精油をだめにしてしまった。

これは不思議だったのだけれど、その時は強烈に臭くて、もう、お風呂が使えないんじゃないかと思うくらいひどい・・・と思っていたのに、小さな窓を開けっぱなしにしておいたら、あら不思議、2日もするとすっかりニオイが飛んでしまっていたのだ。
香水なら、いつまでもニオイが残って、随分嫌な思いをしたことがあったのだけれど、その違いに、びっくりしたのだ。

もう1本はクラリセージで、こちらは最後まで大切に使った。
ただ、それから私は、仕事・結婚・出産・子育て・・・合間に忙しいことが山盛りで、アロマポットもしまい込み、すっかりそのことは生活から姿を消してしまっていた。

ナチュクリに出会うまで・・・。