ビネガーフリーク

ナチュクリグッズは、手に入れにくいことが多い。
「穀物酢」でさえ、かなり文句の出た我が家では、「酢酸」を捜し求める事になる・・・。
フォーラムを読むと、どうも、やはり、純粋な酢酸だとあとの残留臭がないらしいのだ・・・。

ところがどっこい!
置いてある薬局がなかった(>_<)
ホワイトビネガーと、氷酢酸でござい!今まで、薬局と言うと、完全調剤薬局で、内科や耳鼻科などの隣に建ってる薬局か、モノが安価なドラッグストア・・・。

とりあえず、お手軽なドラッグストアに行って聞いてみた。
返事は「×」。
なんですかそれ?という有様で、散々な恥ずかしい体験となる。
それもそうだろう・・・・ドラッグストアは、ホームセンターに負けず劣らず、合成洗剤の宝庫・・・・なのだから・・・。

「掃除するなら、この棚に、あっちの棚にもたくさん(合成洗剤があるでしょう?)!なんだってそんな(わけのわからないも)のを使おうとするわけ????」
と、いうような対応でした。
♪辛いぜ、ちっちきち~
アルバイトの人は、「酢酸」自体を知らない有様・・・。
最初の頃だったので、うまく説明も出来ずに、頭をかきながら、汗もかきながら、次々お店を後にした。

よく、薬を買いに行くドラッグストアだけれど、薬剤師さんの常駐しているお店に行く。(西田救命堂)
今度は、幾分上手く説明できて、「天使は~」の本を持参。
薬剤師さんに本を見せながら、これこれ、こういう理由でこれが欲しいのです・・・・と。
すると、取り寄せて頂ける事に・・・。
数本買って帰って、早速いろいろと作ってみる。

ビネガースプレーは、あっさり、すっぱいニオイが揮発して、何も残らない。(スプレー直後はかなり臭うけれど・・・・)
精油を混ぜても、ドライハーブを漬け込んでも、酸っぱいニオイ以外は作業中はしないし、しばらく通気をよくしてほったらかしておけば、すっかり嫌なニオイはどこかへ行ってしまう。

ファブリーズを始めとして、消臭スプレーと言う名前のものが、市民権を得始めていた(??)頃で、うちには家の中に犬が1匹いるので、良くお世話になっていた。

これをすっかり全て、ビネガースプレーに変える事が出来たのは、「酢酸」のおかげ・・・。
後にニオイを残さず、拭きあとに筋も残らない。

今は、CPPのショップで、手軽にホワイトビネガーが手に入るから、いつもまとめ買いしている・・・。

最近の我が家では、お洗濯には「氷酢酸を薄めたもの」で、それ以外はホワイトビネガー。

私が使い分けるそのわけは、ホワイトビネガーの方が同じ濃度で使ってもニオイが優しいから。
食用というところが特に気に入っている。
危険度がぐっと低くなるのだから・・・。
それと、お洗濯は毎日の事なので、手軽に店頭販売しているものが便利だ。切れそうになって慌てて買いに行っても間に合うから・・・。

酢酸も、氷酢酸も危ないモノ!
特に氷酢酸は、引火性はあるし、冬寒いと、きちんと水で希釈していないと名のとおり、「氷」になる。

格段に安全なホワイトビネガーは、いつも手の届くところに・・・氷酢酸や薄めた酢酸はきっちり棚の中へ・・・。
氷酢酸は、買ったその日か、次の日には、少なくとも50%に薄めておく。これで、最悪の自体である「引火」と言う事は避けられるのだ。

これはずっと使うだろうな、と、悟った日、子供達を集め、どれほど危ないか、事故になったらどういうことが起こるかを、実物を持って説明。
この透明の液体は、美しいけれど残酷な、まるで「雪の女王」なのだと説明する・・・。
そうして、我が家で今まで、事故は発生していない。
これが50%に希釈した「氷酢酸」の入っている遮光ビン。1リットルサイズでーす!

扱いはたとえ、ナチュラルなものでも慎重に。
枠からはみ出なければ、安全に生活が出来る。
重曹でさえ、目に入ったらしみるし、舞った粉を吸い込むといつまでも咳が止まらない。
ナチュラルなものは、自然なものには負担をかけないが、剥き出しの粘膜や使い方を間違えると、化学物質としての「牙」を容赦なく剥いてくる。

気をつけよう、「ナチュラルなもの」=「何をしても安全」と言う図式は成り立たない。
目に見えない小さなウィルスにさえ負けてしまう人間は、多分、決して驕り高ぶってはいけないのだ。

逆に、敬虔な気持ちを持って接すれば、かなり危険なものであっても、私たちは扱う事が出来る。

合成洗剤も、酢酸も、石鹸も、重曹も、何もかも、ぞんざいに扱ってはいけない。
自分の体や、周りの環境、家族の体質など、いくらでも考えることはある。
それらをクリアしたものだけを使えば、生活での不具合はほとんどなくなる。

その真理がなんとなく、形をなして、自分なりに分ってきた時、私は石鹸も精油も、上手く利用して色々なものが、作る事が出来るようになったと思う。
酢酸探しは、私をかなり饒舌に、そして勉強家にしてくれた。

これはいわゆる、「掃除」以外のナチュクリ・・・・ナチュクリ番外編・・・というところかな。