ひとりぼっち

一番、孤独を感じるのってどういうときだろう・・・?

私は、バブル絶頂期に女子大生だったのだが(あーあ年がばればれ・・・・^_^;)、やりたいことが多すぎて、彼氏ができなかった。
部活にバイト、留学に海外旅行・・・・意外にも、大学で勉強するのが一番面白かった。
ある教授の授業が好きで、こっそり、よその大学の講義に潜り込んだこともあるくらいなのだ・・・・。

で、そんな時、12月31日にバイトを終えて、実家に帰る予定だったのが・・・・インフルエンザにやられて、倒れた。
お正月3日間、寝込み、病院も閉まっていて、実家に帰る予定だったものだから、冷蔵庫も空っぽ・・・・。

おかゆだけで過ごしたお正月はわびしかった・・・。その前のクリスマスはバイトで夜8時まで拘束されていたから、さみしいと言うより、疲れて、早く休みたいと思ったから・・・・。
結局、バイトの先輩としゃぶしゃぶを食べに行って、それはそれで幸せだった・・・・・。

あの時期、どうしたものか、周り中がカップルで、いないほうがどうかしてると言うムードの中、私は彼氏ができなかった。
コンパとかにも行かなかったわけではないけれど、騒いだり食べたり飲んだりは、すごく楽しかったけれど、私には彼氏はできなかった・・・。
なにより自分が大切だったので、自分のペースを乱されるのはたまらなかった。
まじめに申し込まれたこともあったけれど、自己中の私は、人を思いやる余裕はなかった。
恋愛より、自分を選んだのだ。

結果・・・そういうときに一人ぼっちだった。
実家に心配させるわけにもいかなくて、チケットが取れなかったから、次の連休に帰るねと告げた。

でも、あの心細くて孤独な時間を私は愛している。
何度思い出しても、楽しい思い出ではないのに、忘れずに良く思い出す。
大好きだから言えないこと、時期が悪くて友達にさえ頼めないこと、自分がすべて望んだことの結果だったのだから。
もちろん、周囲の人は、私がSOSを発すれば、すぐにでも飛んできてくれただろう。

だから、私は言い出せなかったのだ・・・・「助けて」と・・・。
正月のんびりしている大好きな人達を、急がせるなんて・・・。

そして、いながらにして、呼べないと言うものすごい孤独感を味わった。
しかも、高熱で、あまりのだるさに動くことさえかなわない状態で・・・。
大げさでなく、「死ぬかも・・・・」と、ひやりとした・・・。

四国で初めてナチュクリの話をしたときもその感じに似ていた。
誰も知らない「重曹」について、語り、「酢」について説明をする・・・。
そこではたった一人なのだ。

家族がいても、どんなにいい友人に囲まれていても人はやはり一人ぼっちなのだ。
一人で生まれて一人で死んでいく・・・・。
それが分かると強くなった。
所詮一人、ならば、楽しく生きていこう、友人を作り、家族を作り、周囲の人を大切にしよう・・・・。
そう思ったから、少し私は変わったかな・・・。

その頃から、あまり、人の顔色は気にしなくなったし、びくびくしなくなったような気がする。
本音で語り、できること、興味があることには正面から突っ込んでいくことになった。
そういう考えになってから、周りを見渡すと、いろんな意味でたくさんのチャンスが転がってることに気づいたから・・・。
今、CPPで活動してることは、そのたくさん転がっていたチャンスの中で一番輝いて、一番力を入れて引っ張ったことかもしれない。

友人と言うより、本当に不思議な仲間たちと活動できることの奇跡のようなすばらしさは、とてもだから大切だ。
次に自分が何ができるか・・・・また一人で考えよう。

一人ぼっちは、さみしいようで、実は自分を抱きしめる時間なのだ。
自分で自分を責めずに、いたわってあげよう。
そうすれば、きっと仲間も友人ももっともっと大切になる。