迷惑な人達Ⅱ

それは、近所に住んでいる私の友人。
出会ったころはとっても元気な人だったのだけれど、家の事情やその他もろもろで、今は自分も体調を崩してしまっているのだ・・・。

彼女は、ナチュラルな生活が好きで、田んぼをひとつもらって、ハーブ畑を作ってしまった。
最初に、ミントのハーブをあげたら枯らしてしまって、ずいぶん凹んでいたことも、今の彼女からは想像もできない。

そんな彼女に、いきなり、「これ、使ってみて!」と、無理やりに空き瓶に詰めて「赤ちゃん象のスクラブ」を渡した。
きっと彼女は困っただろうと思う。
上履きを洗ったり、シンクやお風呂の掃除にも使えるし、自分の体をこすっても構わないの・・・・と言われて、不審に思わない人が果たしているだろうか?
まったく、落ち着きのない、変わった友人を持ったものだとため息のひとつもついたかもしれない。でも、そんなにも押しの強い友人がいたことを今ではきっと感謝してると思うのだけれど・・・?

彼女は、言われたとおりに使ってみた。
そして、その威力に脱帽してしまった。

そう、私が彼女を開眼させてしまったのだ。
本当に迷惑をこうむったのは、その後の彼女の家族だろう。
きっとうちと同じように、白い粉に埋め尽くされ、何でもかんでも、白い粉でこすってビネガーで中和・・・これを繰り返していたに違いないのだ・・・。
時々は一人でしゃべったり、粉に話しかけたり、ニヤニヤしたり・・・気持ち悪いことこの上ない状態だったろう・・・・。

つい最近まで、お姑さんの協力はなかったらしいが、NHKの朝の番組にioさんが出演したことで、このお姑さんの「白い粉」に対する態度はころっと変わったそうだ。
きっと、お姑さんも、わけの分からないものを持ち込んだ嫁に少々うんざりしていたのだろう。
ところが、やはり、メディアの力で、重曹パワーを理解してもらえたのだから、これで万事OKというわけだ。