私が、何かに傾倒すると、必ず迷惑をこうむる人たちが現れる。
そんな人たちを紹介していきたい。
そう、私から見た迷惑な人ではなく、私が迷惑をかけた人達・・・。
でも、その人達が今は、少しずつナチュクリの輪を広げてくれているのだから・・・・。
まず・・・・家族。
主人から話そう・・・・。
何があっても一番迷惑をこうむる人なのだから・・・。
過去、私の仕事がライターだったこともあって、取材で出会ったいいと思うものを次々に家の中に持ち込んだ。
○○茶、○○体操、○○呼吸法・・・・どれも、いろいろな理由で続かなかったけれど。
なので、私が重曹をはじめて家に持ち込んだときも「なんだ、膨らし粉か・・・NaHCO3だな・・・」と、初めて化学式を聞いたのもこのときだったと思う。
よく分かってなかったけど・・・・。
掃除に、お風呂に、この白い粉を使い始めた私をどう思っていたのか・・・でも少なからず最初は
「また始まった・・・・」だったと思う。
その前に凝っていた竹炭の黒い色がどんどん白い粉に変わって、そして、やがて、歯磨き粉やスキンケアまですべて市販品が姿を消していく。
まあ、とにもかくにも、なんじゃこりゃと思っていたのだと思う。
ただ、胡散臭いとは思っていて、CPPに入ったときも「大丈夫なのか?そんな、直接会わない集団って・・・」と聞かれたことがある。
ちょうどネットで集団自殺なんかが取り沙汰されていたから、釘を刺しておこうと思ったのだろう。
一応、主人と私は、信頼しあっている関係を保っている。
私のほうも、仕事で、男性と2人きりで話すこともあれば、主人のほうは深夜まで帰らないことだって、接待でちょっと△△なお店に行くこともあるが、それらをあまりどうだこうだと責めたりとがめたことはない。
大体、面倒くさいではないか、家族間で話せないほどの秘密を持つなんて。
その主人が口を挟んだので、多分、かなり心配をしていたのだと思わざるを得ない。
なにせ、一番最初が旅行・・・・明らかに怪しい・・・。
普通、不倫を疑うのが妥当なのかな・・・一般社会では・・・・・?
なにせ、旅行に行くときも、「ioさんとpuyoさんとyashさん・・・」本名もよく分からないままの出発・・・。
なので、私がそちらの世界にのめりこんで行くことを懸念していたのだと思う・・・信頼しながらも・・・。
でも、今では、とても協力的。
きちんと仕事と、家庭での最小限の家事をやっておけば、どこへ行くにもあまりうるさく言わなくなった。
子供たちも、親より友達と過ごす時間が増えて、あまり面倒を見なくて済むようになったからかもしれない。
どこの棚を開けても「重曹」と「ビネガー」と書かれたボトルがひょいと顔を出すこの家に、今ではまんざらでもない人なのだ。
フォーラムにも書いたけれど、皮膚疾患がひどく、特にフケがひどく、皮膚科と縁の切れない人だったのに、すっかり通わなくて済むようになったことが、彼にとっての利点だった。
今では、私よりも化学的な香料のニオイには敏感になって、毛嫌いしている。
重曹とCPPという組織を知って、奇妙だけど気持ちのいい生活を送ることができるようになった彼は、今では、自分でも手軽に重曹を使えるようになった。
歯を磨くのにも、トイレの掃除をするのにも。
まだ、上手に・・・とはいかないけれど、もともと理系の人なので、理解は早い。
彼の目下の悩みは、ナチュクリ講座を始めたので、月に1度、帰りたくても家に帰れない日ができたことと、CPPの勉強会や活動で、早く帰っても家に妻がいないこと。(子供もおばあちゃん家に行ってたりして・・・)
でも、一人の時間の過ごし方を覚えるのもきっと悪くない。
お互いに、別々の空間で、自分だけの濃密な時間を持つことは、人生のプラスになると思うから。
もし、私が先に逝ってしまっても、残された彼の時間を豊かに過ごすために、もっと重曹生活を覚えてほしいというのが私の希望。
ささやかなエールをCPPに送っている彼なのだ。
ドキドキしながらも、次はこの嫁は何をするのか、楽しみでさえあるのでは・・・?”