CPPの人たち

一人一人の個性が強くて、一言では言えない。
ものすごいエネルギーをそれぞれが持っていて、なんというか・・・アカデミックとでも言うのか・・・?

私は、初めて会合に参加したときは、場違いかもなぁ・・・と思ったものだった。
英語に堪能な人も多く、(国際結婚してる人も3人もいるし・・・)まあ、高松でじっとしていたんではまず会えない人たちだと思う。

昭和初期のように、懐古的な・・ほとんど村の状態の私の住んでる高松の片田舎では、いまだに偏見が強くて、男尊女卑って言葉が生きてるような地域なのだから・・・。
環境は最高だけど、私から言えば、住んでる人たちはかなり・・・いや相当変だ。
変なことにさえ気づかない人が多い。
ここで好き勝手書けるのも、私が「変」と呼ぶ人たちのほとんどがパソコンなんか使わないから・・・。
悪口を言うわけではないが、もっと外に向かう気持ちも持ってほしいなあって思ってる。

新しいものや、外から来るものを拒む気質がある。

個人的に、「妥協・迎合・無節操」がモットーだった恩師の教えそのままに、私はミーハーだったから、この辺でもちょっと変わった人だったみたいだ・・・。

いつも会う人が同じで、誰かは必ず誰かにつながってるような、不思議な世界は私にはずっと居心地が悪かった。
保育園から中学まで一緒な同級生も、なぜかそれほど親しみを感じたことはなかった。
むしろ、やはり居心地が悪い・・・・とずっと思っていた。
最近は、少し懐かしいと思うようになった。
年かな・・・・?

ところが、CPPは違う。

まったく違う場所から集まってきた。

ただひとつ「重曹」というキーワードを頼りに集ってきたのだ。

仕事もばらばら、結婚してる人も、独身の人も、出身地もばらばら・・・・見事なまでに。
価値観も、生き方も・・・・束縛しないし、でも、無視するわけじゃない・・・ちゃんと尊重しているのに・・・だ!

これほど、ネットが危ないと言われている中で、なんて平和な・・・奇跡のようなつながりを持てているのだ。
これが、日本の一番最初の、重曹を使った「ナチュクリの輪」なんだと思う。

私が入って、私の後にも何人か入って、少しずつ輪が広がった。

水面に投げた石の作る輪のように、一人増えると、輪はぐんぐん広がりを見せる。
どこまでも広がって行ってくれると信じている。

私はCPPで、「知恵」と「知識」をもらっている。
そして、「元気」と「やる気」も。

それを大切に持って帰って、高松で撒こうと思う。
いや、すでに、あちこちに撒いた。

まだ肥料や水が足りないのだろう・・・なかなか芽を出さないけれど、それでもいくつかは確実に実を結び始めた。

私は四国でたった一人のスタッフだけど、一人ぼっちじゃない。
たくさんのスタッフに支えられているから、立っていられる。
不思議な感覚だ。
頼るというのでもなく、甘えるというのでもない、でも確かに支えられているという、深い絆のようなものを感じる。

「重曹」について私が誰かに語るとき、その言葉の後ろには、たくさんのスタッフが一緒にしゃべってくれている。
だから説得力があるし、人の耳を傾けることができる。

すっかり大人になってから、仕事抜きで、こんなに親しく、信頼できる人たちに会うことができるなんて思いもよらなかった。

私が「重曹」と言いはじめて、ようやく、今、自宅でナチュクリ教室を開くことができるようになった。

まだ生徒は3人。
毎月、勉強もしながら、コスメ作りを楽しんだり、石鹸を作ったり、わいわいはじめた・・・・。

声を出せば答えてくれる人が必ずいる。
彼女たちも、この地域で息苦しさを感じていた人たちだった。
新しいライフスタイルを覚えることで、やっと呼吸が整ったのだ。
さあ、しっかり大地に足を付けて、わたしはこの地を中心にやっていこう。
少しずつ、仲間を増やそう。
そう決めたのだから・・・・あとはゆっくりでも、こけても、決して腐らないで、とにかく決めた方向に歩いていくだけだ。
崔は投げられた・・・・。ちょっと大げさかな・・・?