CPPに入ったわけ

トイレ・台所、リビング、寝室、和室・・・・すべてがこのナチュラルの法則できれいになっていく。

失敗もあったけれど、それは自分のせい・・・・物事の本質をまだ見抜けていなかった事に今なら気づける。

そして、不思議な事に、失敗も楽しくなってきた。
毎日少しずつ、帰ってからも少しずつ、いろんなところを磨き、流し、中和し、拭き取り・・・・そんなことが楽しくて楽しくて仕方なかった。

CPPのフォーラムには毎日のように行くようになっていた。
ある時は上手くいったことをうれしく報告、ある時は、誰かの報告を読み、明日は自分もやってみようと心に留める・・・。

そして、ずっと気になっていた「ボランティア募集」の文字・・・。
でも・・・みんな東京近郊のようだし、四国で何が出来ようか?

人前でしゃべるのは、嫌いではないけど、特別好きでもない。
第一、知識なんて全然ないし、まだ子供の小さな私にそんな時間は作れないとあきらめていた。

「邪魔」と思っていた重曹はあっという間になくなって、CPPで重曹を頼む事にした。
いろいろ頼めばお得だし、こちらの本屋にはない本もあった。
それが「天使は清しき家に舞い降りる」だった。
フォーラムで皆が言っている「天使のお掃除」の由来になった本。
それを手に入れたのだ。
書いてあることは、「ナチュラルクリーニング」以上に生活に密着した色々なシーンでの使い方。

まさに、この本で目からウロコとなった私だった。
またまた次々に試して、納得して、次に試して・・・・を繰返す私は本当に、完全にはまってしまった!

それまで、いつかまた使うかも・・・と思って取っておいた洗剤やその他人工的な洗浄剤の数々を手放す事に決めた。
とても気分が清清しい・・・・。

がらんと空いた洗面所の下に、今まで、行き場がなくて散らばっていたものたちを集めてきて並べた。
私はこの扉を開くだけで、洗面所付近で必要なものはすべて手に入るようになった。
しかも、溢れていたその毒々しい黄色や赤や青の安っぽい容器ではなく、白い清潔な容器にビネガーだけ、横のシェーカーには重曹だけ。
なんというシンプルさ。
自分の家事がとても潔いものに思えて、とてもうれしくなった。

そして、頭の中で「ボランティア」という文字がちらとまた浮かんできた・・・。
この気持ちの良い生活を、たくさんの人に知ってもらえれば・・・そのお手伝いが出来れば・・・・と、どこから沸いてきたのか、心の中で強く私を押す気持ちが働いた。

「離れていても、遠くでも、まだまだ中途半端な知識でも、何か出来る事はありますか?」
そんな内容だったと思う。
CPPにメールを送った。

次の日にはお返事が届いた。
「是非、一緒にやりましょう。これから私たちと・・・・」

何が出来るかなんて、そう、誰にも分らない。
どのくらいやれるのかも分りはしない。
でも、気持ちのいいことをしていれば、自分も気持ちがいいし、相手も気持ちがいい。

家族に宣言した
「CPPに入ります!重曹を広めます。やり方はまだ分らないけど・・・」

なんのこっちゃ・・・・家族は分らなかったと思う。
ほとんど、使命のようなものを私が感じている事を・・・。
こうして、1歩私はようやく踏み出した。

この頃から、我が家は外回りはともかく、家の中は随分と秩序が生まれていた。
追いまわされていた家事を、こちらから追いまわすまでになっていたのだから・・・・。