4月6日(木)モノツクリ魂

昨年末の掃除シーズン、
予想以上に重曹はバカ売れした。
それでホクホクだったはずのメーカーさんたちが、
最近ぐんなりしている。ちょっとグチを聞く。

曰く、重曹は掃除シーズンの季節商品と化すのではないか。
曰く、食用重曹は工業用(掃除)重曹に圧されるのではないか。

放っておけばその傾向はひどくなりますよ、と警告する。
年末の掃除にどうぞ、という言い方は、
営業的にキャンペーンをはるのには簡単でも、
ある意味他の洗剤類と同じ位置に重曹をおとしめることになる。

毎日の「命のケア」に使えばこのうえなく快適な、
体の中と同じおだやかな、この自然物質。
その、ごく極端な使い方だけをアピールするのは、
長い目で見ればあまり得策ではないかもしれません。
そもそも、大掃除など必要なくなるのが、
重曹生活なのですから。(ああ、このセリフ百万回唱えている…)

回り道に見えても、毎日、
ヒトは吐く息で体内を浄化しているように、
いつも重曹で身の周りを浄化するといい、
というかそれが、地球という惑星に生まれた、
私たち生命体の理に適う暮らし方だということを、
一緒に伝えていってくださいませんか。

メーカーさんたちは言う。
私たちに、単純にモノを売る以外、何ができるでしょう。
そういう意味を持つ物質だということを伝えられるのは、
CPPさんのような情報発信をしているところだけです、と。

いいえ、それは違う、と私は言う。
重曹を使うことの意味を知ってくださるなら、
その瞬間からあなたも新しい情報発信者です。
話してください。次の人にその情報を。
話して。離して。放して。
あまねく言葉を行きわたらせて。

いうなれば私たち一人一人は、
頭の中の神経細胞一つ一つのようなもの。
隣り合う仲間にインパルスが伝われば、
やがてそれは何らかの大きな身体表現につながる。
生体電流って微弱に思えますけど、
情報ですから、それでいいんです。それが初発です。
まさに、始めに言葉ありき、なのです。

どんなメーカーさんも、モノを売っているのではなく、
モノに乗せた情報を売っているのだと思いますよ。

そんなコメントは生まれて初めて聞いた、という顔で、
わかったかわからないか、戸惑いながら、
これまで地道に「モノを作ってきた人々」は頷く。

本当は、「情報」という言葉、
「スピリット」と置き換えてもまったくこの話、通る。
しかし漠然とした精神論ではなく、
自分が話し始めた次の瞬間から、
世界が変わっていくことを知ってほしくて、
自分たちが作るものも変わっていくことを知ってほしくて、
とにかく、具体的に具体的に話す。

かつてそうであったように、
モノを作る人々が、自らの作ったものを手放すとき、
そこに誰にも負けない愛と誇りを取り戻せますように。
どうしてこんな単純な物質で、
これほどの浄化が起こるのだろう。

いつもいつも、重曹に関わるときは、
それ自体、なにか祈りに似ている。