今年のお花見に関して。
寒さに震えながら花見した、と誰もが言う。
これは私の場合。
屋形船から隅田川沿いの桜を見た。
当然船内はどんちゃん騒ぎなわけだが、
川岸の人々も、強風の中、どんちゃんがんばっていた。
川面から、見慣れぬ東京の風景が広がる。
ゆらゆら、波と風に揺れる桜、桜、桜。
2時間のトリップを終えて再び地面に立つと、
ほんの少し、世界がぐらついて見えた。
以前、沖縄の海でシュノーケリングを楽しんだあと、
数日しても海に浮かんでいるときのユラユラのリズムが、
強烈に体に残っているのがおもしろかった。
目をつぶればすぐ、珊瑚礁の魚と一緒にまた揺れることができた。
本日はSakuraグルーヴ。
小さく震えながら、来たるべき万緑を待ち望む、
生まれたばかりの春のグルーヴ。